後追い人事からの脱却に向けた
『人事中計』のすすめ
中計実現に最も必要なのは実行する“人” ― その必要人員数・人件費・質の実現のための施策とロードマップ
セミナーNo.19-10516
日本全体で働き方改革が進む中、将来の成長に向けて、必要人材が不足していくという感覚と、景気見通しが混沌とする中で簡単には増員できないという思惑が交錯し、経営の舵取りが急激に難しくなってきています。昨今の典型的な悩みの構図は…「20xx年までに、売上を倍にしたい。」「でも、景気は波だ。もう二度とリストラはしたくない。人件費は限界まで抑える。」「採用は“そこそこ”に抑え、短期的にも利益が残せる体質を作る。」「これにより、人件費比率を現状よりも小さくしつつ、成長を実現する。」「そうすることで、ビジネスの規模と目標利益の両方を実現する。」…このような「あれも」「これも」という計画は本当に現実的か?要員・人件費シナリオはどう描くべきか?シナリオ実現に向けてどのようにマネジメントすべきか?この命題に答えるのが、本セミナーの目的です。経験豊富なコンサルタントが実際に携わったプロジェクト事例をもとに、明日から“使える”方法論、テクニック、ツールをご紹介します。
対象 | 経営者、人事部門・経営企画部門の方々 | |||||||||
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開催日時 | 2019年5月27日(月) 13:00~17:00 | |||||||||
会場 | 航空会館 会議室 東京都港区新橋1-18-1 |
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参加費 |
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講師
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
執行役員 パートナー
組織変革・人事変革コンサルティング部門責任者
岡本 努 氏
略歴
神戸大学大学院経済学修士課程修了。トーマツ コンサルティング㈱(現デロイト トーマツ コンサルティング(同))入社、現在に至る。同社ヒューマンキャピタル(Human Capital)ユニット所属。人員・人件費計画策定および最適化マネジメントのほか、組織再編(M&A、PMI)における人材移管・人事統合計画の策定、組織・人事戦略策定、経営管理体系構築(BSC導入等)、業績管理制度設計、業務改革・BPR実行サポート、人事諸制度設計、リストラクチャリング実行サポート等、組織・経営管理・人事・プロセス領域に関わるコンサルティングを幅広く手がけている。
主著
「要員・人件費の戦略的マネジメント」(監修/労務行政)、「間接部門、管理職比率の分析法」(労務行政、2012年)、「要員計画・人件費計画立案法」(労務行政、2009年)、「経営コンサルティング」(生産性出版)「人事労務管理実務入門」(労務行政)以上共著を含む。ほか執筆・セミナー多数。
講義内容
- 1.現状分析ではなく、未来視点で考えよ
- (1)未来視点から、組織・人事の姿をデザインするとは...
- (2)人事は、10年の計という覚悟で臨む
- (3)"得たい果実"をまず考えよ("成り行き"の未来とのギャップから考える)
- (4)人的リソースの観点から経営計画を確定させることの意義
- 2.人事課題に数字で切り込む方法
- (1)人材の投資対効果は、こうやって考える
- (2)簡単な割り算と掛け算で、人事課題を洞察する
- (3)必ず押さえておくべき人事の10指標
- (4)数字で切り込む怖さと失敗例
≪クイズ1≫ A社の人的生産性指標から、組織課題をあぶり出す
- 3.人事指標のベンチマークで立ち位置を把握する
- (1)人事指標の"感覚値"をつかむ(デロイトベンチマークデータより)
- (2)ベンチマーク数字をどう解釈するか?
- (3)指標は複数組み合わせて考えよ
- (4)過去何年分振り返ればよいのか?
- 4.要員・人件費計画はリスクシナリオで考えよ
- (1)生産性向上か?人員規模の拡大か?
- (2)必要な投資にブレーキをかけすぎない方法
- (3)投資人材と戦略人材を識別する
- (4)10年後に人を減らしすぎない採用人数とは?
- (5)成長していても、成長が止まることをきちんと怖がる
≪クイズ2≫ リスクシナリオで考える意味を数字で計算して理解する
- 5.要員・人件費計画は結果の出る打ち手を組み込んで作る
- (1)イノベーション人件費とオペレーション人件費を識別する
- (2)あるべき姿の実現シナリオは、論理的にまず30個考える
- (3)真のオプションは2個ではなく、3個に絞り込む
- (4)業務改革の果実は人事政策で刈り取る
≪クイズ3≫ 実際に、30個のシナリオを3個に絞り込んでみる
- 6.誰がやるのか?
- (1)人件費の管理責任者がいない不思議な日本企業
- (2)要員・人件費のマネジメントは誰がやるべき仕事なのか?
- (3)いつ、何から手をつけるか?
- (4)どのような仕掛けでやるか?ツールは?
- 7.4事例から学ぶ、葛藤と突破口
- (1)リストラはしたくないが、平均年齢が高く、原資がないX社
- (2)成長事業の種があるのに、人がいないY社
- (3)本社と部門の確執に悩まされるZ社
- (4)何ができていて、何ができていないのか意外にわからない自社
≪クイズ4≫ 自社の要員・人件費マネジメントのレベルを診断する
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